エジプトで最古の「太陽の船」発掘
約5千年前の古代エジプトの王ファラオの副葬品「太陽の船」がカイロ近郊ギザで26日までに発掘された。これまでに発見されたもので最古という。エジプトのアリ文化財担当相が声明を出し発表した。
アリ氏らによると、船は、古代エジプト第1王朝(紀元前3100~同2890年)のデン王の時代に造られたとみられる。フランスの研究機関の調査隊がギザのアブラワシュ地区で発見した。保存状態は良いという。
船は11の木片から成り、1つの木片は長さ約6メートル、幅約1.5メートルの大きさ。
太陽の船は、ファラオが死後に旅ができるようにと、ピラミッドなど王の墓のそばに埋められた木製の副葬品。吉村作治・早稲田大名誉教授はクフ王(紀元前2589~同2566年)のピラミッド付近で「第2の太陽の船」の発掘・復元作業を進めている。(カイロ=共同)