2017年12月18日(月)

小学校教科書検定、ゆとり転換鮮明 ページ3割増

2010/3/30付
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 文部科学省は30日、来年春から小学校で使う教科書の検定結果を発表した。学力低下批判を受け、2008年に改訂された新しい学習指導要領に基づいてつくられた初の教科書。記述内容は大きく増え、特に算数と理科はページ数が現在使われている教科書から3割以上増えた。

 学ぶ知識が増えただけでなく、応用力や思考力を伸ばすことを狙った記述も充実した。学校週5日制の完全実施に伴う「ゆとり教育」路線から転換し、学力重視を鮮明に示す教科書となった。

 文科省によると、1冊の平均ページはすべての教科で増え、全体で24.5%増加した。理科の平均ページ数(3~6年生の合計)は671ページで現行教科書から36.7%増。算数(1~6年生)は1436ページで33.2%増。学ぶ内容が大幅に減った現在の学習指導要領の導入直後(00年度検定)と比較すると、両教科とも1.7倍程度になっている。

 具体的記述では、4年算数で学んでいた分数が3年で登場。前回は「発展的内容」とされた算数の台形面積の公式が5年の本文で取り上げられたほか、6年理科には「電気」の単元が加わった。「兆より大きい数」(4年算数)、「1日の気温の変化と太陽高度の関係」(4年理科)などが、指導要領の範囲を超える「発展的内容」としてすべての教科書で取り上げられ、全体的に学ぶ内容が高度になっている。

 今年度の検定では、148点の教科書の申請があり、すべて合格。検定意見は5551件で前回検定の約2倍となった。

 新しい学習指導要領に基づく中学校の教科書は12年度から、高校は13年度以降から使用される。

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