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東京大空襲、被害を巨大地図に 橋など犠牲者集中

3月10日で太平洋戦争の東京大空襲から69年となるのを前に、当時の市民らがどう逃げ、どこで亡くなったかをまとめた巨大地図を東京大空襲・戦災資料センター(東京・江東)の研究者らが完成させた。未明の爆撃に驚いた多くの人が、逃げ込んだ小学校や橋などで集中的に犠牲になった様子が浮き彫りになっている。1日から一般公開された。

同センターは、作家の早乙女勝元さんが館長を務める民間の研究施設。日本学術振興会の科学研究費の助成を受け、墨田区立すみだ郷土文化資料館などと4年がかりで、約2.5メートル四方の「東京大空襲 いのちの被災地図」を完成した。

東京の空襲犠牲者の氏名を記録した「都内戦災殉難者霊名簿」から、住所と死亡場所が分かる約1万人を抽出。当時の地図をコンピューターに取り込んだうえ、犠牲者の自宅と死亡場所を書き込んだ。

この結果、下町で多くの人が亡くなった東京大空襲では、ほかの空襲に比べ、小学校や橋など特定の場所で集中的に多くの犠牲者が出ていたことが明らかになった。

山本唯人・同センター主任研究員は「東京大空襲の生存者による体験談は多く残っているが、人々の動きを全体的に捉えた研究は少なかった」と指摘。「今後、多くの証言や当時の気象データなどと突き合わせ、なぜ東京大空襲でこれほどの犠牲が出たのか明らかにしたい」と話す。

同センターによると、東京大空襲は太平洋戦争末期の1945年3月10日未明、米軍のB29爆撃機約300機が東京の下町地区を標的に実施した大規模爆撃。軍需工場などを標的にしたそれまでの空襲とは異なり、住宅密集地を無差別に攻撃したのが特徴で、約10万人の一般市民が犠牲になったとされる。

いのちの被災地図は3月1日から同センターで公開。空襲体験者の証言映像をデジタル地図と組み合わせた「東京大空襲証言映像マップ」も併せて公開する。

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