2019年6月25日(火)

ノバルティス社製の座薬に相次ぎ針 警察が捜査

2014/4/27付
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製薬会社ノバルティスファーマの座薬に針が刺さっているのが今月、埼玉県と千葉市、名古屋市で相次いで見つかり、ノ社と厚生労働省は処方時や使用前に異常の有無を確認するよう呼び掛けている。針はいつ混入したのか。臨床研究絡みで不祥事が続いたノ社への嫌がらせの可能性もあり、警察が偽計業務妨害容疑などで捜査している。

鎮痛・解熱に効果があるノ社の医療用座薬「ボルタレンサポ50mg」を処方された患者が使用前に異常に気付き、4月9日と15、19日にそれぞれ処方した薬局や警察に届け出た。

ノ社は「3件とも外観が異なる」と説明。同社や警察の発表によると、埼玉県と千葉市で見つかったのはいずれも針状の金属で、埼玉では薬を包むアルミシートの外側から刺さっていた。千葉市のケースの詳細な状況は明らかになっていない。名古屋市では処方された5個のうち4個に1本ずつ縫い針(長さ約3センチ)が刺さり、シートに目立った穴はなかった。

ノ社によると、子会社の日本チバガイギー篠山工場(兵庫県篠山市)で昨年10月下旬~11月下旬に製造し、埼玉県八潮市にあるノ社の東日本物流センターでいったん保管。薬局や医療機関には卸会社を経て、12月中旬から今年3月上旬の間に出荷された。埼玉県の座薬の一部と名古屋市の座薬は製造番号が一致していた。

工場では主に(1)溶かした薬剤をシート内に注入し、注ぎ口に圧力をかけて閉じる(2)10シート(座薬50個)ずつ1箱に納め、20箱をまとめて梱包する――の2工程がある。

製造工程で針のような金属は使用しておらず、偶発的な事案とは考えにくいことから、ノ社は何者かが意図的に刺したとみる。「箱詰めした後に開けたら痕跡が残るはずだ」として流通段階での混入にも否定的だ。警察は、3件に共通する人物がいるのかどうか、指紋をはじめ付着物の採取、分析を進めるという。〔共同〕

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