東大、15年度末までに4学期制導入 秋入学は検討継続
東京大学は26日、2015年度末までに、全学部で現在の2学期制から4学期制に移行することを決定したと発表した。4学期制の導入で、海外留学や留学生受け入れを容易にしたり、海外大のサマープログラムへの参加がしやすくなる。当面見送った秋入学への全面移行については16年度以降の導入を目指し、検討を継続する。
東京大によると、4学期制は(1)第1学期を4、5月として6~8月を夏休みとし、残りを第2~4学期とする(2)現行の2学期をそれぞれ2つに分割する――の2案から、学部が実情に応じて選択する。(2)案では、第2学期(6~7月)に必修科目を設けず、6月から夏休みを取得可能とし、海外へ短期留学しやすくする。
浜田純一学長を本部長とする臨時教育改革本部を新設し、4学期制導入の時期やカリキュラム改革などを協議していく。全学部の学部長が参加。学部間の意思疎通を図り迅速な意思決定を狙う。
入学直後に特別に1年間休学してボランティアや留学などに取り組める「FLYプログラム」の定着や、学部再編も含めた組織の見直しなども議論する。