2019年2月20日(水)

スカイツリー 240メートルの最上部丸ごとつり上げ
工事大詰め、間もなく高さ500メートル超え

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2010/11/27付
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完成すれば高さ634メートルと自立式電波塔として高さ世界一となる東京スカイツリー(東京都墨田区)。間もなく500メートルを超え、工事はいよいよ大詰めに入る。ツリー内では現在、最上部の鉄柱のつり上げ作業が進んでおり、12月以降はこの鉄柱をさらに頂上まで突き出す作業が待ち受ける。前例のない工事だけに作業員の緊張も高まっている。

「これまで誰もやったことのない工事」。施工会社の大林組技術本部、田村達一副部長(47)はこれから先の工事の難しさを強調する。

同社は今回、地上500メートルより上の工事について「リフトアップ工法」という技術を採用。油圧ジャッキとワイヤで最上部の「ゲイン塔」と呼ばれる鉄柱を持ち上げ、ツリー内から突き出させ、これを徐々に頂上まで伸ばしていく大がかりな工事だ。

建設中の東京スカイツリー(27日午前、東京都墨田区)

建設中の東京スカイツリー(27日午前、東京都墨田区)

同社によると、「ゲイン塔」は、下部の階段も含めて長さ約240メートル、重さ約3千トン。この部分だけでも高さは東京都庁舎、重さは名古屋テレビ塔に匹敵する。

ツリー内部を垂直に貫く直径約10メートルの空洞の底で部材を下から継ぎ足す方法で組み立てられ、11月下旬からはつり上げ作業がスタート。油圧ジャッキ12個と、直径15.2ミリの鋼鉄製ワイヤ348本を使って、時速3メートルで1日約25メートルずつ徐々に上昇している。現在は第2展望台のある高さ450メートル付近に達している。

12月初旬には、ツリー本体の上に仮置きされている高さ約10メートルの制振装置をゲイン塔の先端に固定し、この時点で500メートル超えとなる予定。その後、地上デジタル放送用のアンテナを取り付けながらゲイン塔を上空へと伸ばしていく。

「リフトアップ工法」を採用した理由について、田村副部長は「500メートル以上の高さでの作業を減らすため」と説明する。

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