女性の平均寿命、世界2位に後退 11年85.90歳
男性は79.44歳

2011年の日本人の平均寿命は女性が85.90歳、男性が79.44歳だったことが26日、厚生労働省が同日発表した同年の「簡易生命表」で分かった。女性は26年連続世界1位だった前年を0.40歳下回り、香港(86.7歳)に次いで2位となった。男性は前年の4位から8位に後退した。東日本大震災の発生が平均寿命を縮める大きな要因となった。
平均寿命は、その年生まれた0歳の子供が何年生きられるかを示す。男性は前年と比べて0.11歳下回り、男女とも2年連続の減少となった。
国によって計算方法が異なるため厳密な比較はできないが、諸外国・地域でみると女性は香港、日本、84.91歳のスペイン(10年)の順。男性も香港がトップの80.5歳で、スイス(10年)が80.2歳、アイスランドが79.9歳と続いた。
11年3月に発生した東日本大震災の死者は7月25日現在、1万5867人。厚労省は震災がなかったと仮定した場合の平均寿命は女性が86.24歳、男性が79.70歳と試算した。