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成人女性に「卵子のもと」 減る一方との定説修正か

成人女性の卵巣組織で卵子のもととなる「生殖幹細胞」とみられる細胞を見つけ、これが実際に卵子のような細胞をつくることを確かめたと、米マサチューセッツ総合病院と埼玉医大のチームが、26日付の米医学誌ネイチャーメディシン電子版に発表した。

定説では女性は生まれたときに一生分の卵子を持っており、閉経まで減る一方だとされているが、大人にも新たに卵子をつくる細胞があれば修正を迫るものになる。

著者の一人ジョナサン・ティリー博士は、2004年に雌マウスの卵巣に生殖幹細胞があるのではないかとの論文で論争の口火を切った。09年には中国のチームが、分離した細胞を不妊マウスに移植し、子供をつくることができたと報告している。

チームは、まず幹細胞の表面に現れる特定のたんぱく質を目印にし、人の卵巣から幹細胞の候補を選別。これを人の卵巣組織片に注入した上でマウスに移植すると、中国チームが実験に使ったマウスの幹細胞とみられる細胞に似た遺伝子の働きが見られた。

体外で培養すると、卵子のような細胞ができることも確認。人の細胞のため、本当に卵子かどうか受精させて確かめるなどの実験は倫理面への配慮から行っていない。

今後、不妊の仕組みや、卵子がつくられる過程の研究などへの利用が考えられるという。埼玉医大で性別適合手術を受けた20~30代の女性6人から摘出された卵巣の組織を、同意を得て今回の研究に使った。〔共同〕

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