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読モ・アイドルの悪質勧誘相次ぐ 登録料など高額請求

ファッション雑誌の読者モデルやアイドルグループが人気を博す中、タレントスカウトを巡るトラブルが相次いでいる。高額な登録料を請求されたり、強引にレッスン契約を締結させられたりするなど、華やかな世界に憧れる若者の気持ちにつけ込む悪質な事例が目立つ。学校が春休みに入り、国民生活センターは注意を呼びかけている。

「写真を撮らせて」。関東地方の10代の女性は今年、繁華街で突然、芸能関係者を名乗る人から声をかけられた。その場で撮影に応じ、「雑誌などの掲載が決まったら連絡する」と告げられた。

その日のうちに「事務所で評判になっている。ぜひテレビか雑誌の取材を受けてほしい」と連絡が入り、母親と一緒に事務所へ出向くと、プロデューサーを名乗る人物が登場。「テレビドラマのエキストラなどの仕事をしてほしい」と切り出され、プロフィル用の写真の撮影代金として10万5千円を請求された。

近くの銀行のATMで預金を引き出し代金を支払った。写真を撮ったものの、その後連絡はなく、不審に思ってインターネットなどで会社名を検索すると「仕事がまったく来ない」などの苦情が多数見つかった。勧誘の経緯も似たようなものばかりで、近くの消費生活センターに相談した。

国民生活センターによると、同様に路上でスカウトされ、事務所で高額な登録料やプロフィル用の写真撮影代、レッスン料を請求されたなどの相談は、2009年前後から増加。アイドルグループAKB48の人気爆発を皮切りに次々とアイドルグループが出始めた時期と重なり、11年度には908件と09年度の1.3倍に達した。12年度もほぼ同水準の相談が寄せられている。

相談の7割は女性が占め、10代~20代が大半を占める。支払った金額は12万円前後が多いという。映画やテレビのエキストラを募り、応募してきた人に「素質がある」などとその気にさせ、高額なレッスンを受講させる手口もあるという。

行政も悪質な業者の取り締まりに乗り出している。東京都は昨年10月、強引にレッスンの受講契約を若者に結ばせたとして、都内の芸能プロダクションに特定商取引法に基づき6カ月間の一部業務停止命令を出した。

都によると、レッスンは同社と契約する講師らが教え、1人当たり平均35万円の受講料を受領。同社は12年8月までの1年間で4千万円近くを売り上げていたが、大半がレッスン料名目という。

国民生活センターは「学校が春休みに入り、学生をターゲットにする業者が増える可能性もある」と指摘。「金銭の負担を求められたら、その場で契約せず家族に相談するなど冷静に判断してほしい」と注意を呼びかけている。

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