乗員乗客264人が死亡した中華航空機の墜落事故から26日で20年の節目を迎えた。遺族会(山本昇会長)が主催する慰霊式には、230人以上の遺族やチャイナエアライン(旧中華航空)名古屋支店長らが参列した。事故発生時刻の午後8時15分には、式典の来場者全員で黙とうする。
事故は1994年4月26日夜、名古屋空港(現県営名古屋空港)で発生。台北発名古屋行きの中華航空機140便(仏エアバス社製)が着陸に失敗し墜落した。国内の航空機事故では85年の日航ジャンボ機墜落に次ぐ大惨事となった。
愛知県警は死亡した機長ら6人を業務上過失致死傷などの疑いで書類送検。名古屋地検は全員を不起訴処分とした。遺族が起こした損害賠償請求訴訟では、名古屋地裁が中華航空に50億円余りの支払いを命じた。エアバス社への請求は棄却した。