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中国・百度、ネット入力情報を無断送信 漏洩の恐れ

日本語入力ソフト

中国のインターネット検索最大手、百度(バイドゥ)がパソコン向けに無償提供する日本語入力ソフトで、打ち込んだ文字情報が利用者に無断で同社のサーバーに送られていたことが26日、政府関係者への取材で分かった。

内閣官房情報セキュリティセンターは同日までに、こうしたソフトは機密性の高い文書が外部に漏れる恐れがあるとして、中央省庁に使用中止を含め注意を呼びかけた。文部科学省も国内の大学や研究機関など約180機関に注意喚起した。

バイドゥのソフトは文科省と外務省のパソコン計7台にインストールされていたが、両省は「(7台では)機密情報は扱っていない」としている。

このソフトは、入力したひらがなを漢字やカタカナに変換する「バイドゥIME」。ネットでダウンロードできる。

ソフトを調べた情報セキュリティー会社「ネットエージェント」(東京)によると、初期設定ではパソコンの情報を外部に送信しないとしているが、利用者が打ち込んだ半角以外の文字情報のほか、パソコン固有のIDなどがバイドゥ社の日本国内のサーバーに自動的に送られていた。

このほか、同社がスマートフォン向けに提供する「Simeji(シメジ)」という日本語入力ソフトも同様に情報を送信しているという。

内閣官房情報セキュリティセンターやネットエージェントは、送信された文字情報がひらがなの変換精度を向上させるために使われているとみているが、同社の杉浦隆幸社長は「機密情報が漏れる恐れがあり、利用する際には注意が必要だ」と話している。

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