2019年6月18日(火)

群馬の富岡製糸場、世界遺産に 6月に正式決定

2014/4/26付
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富岡製糸場が世界遺産へ(テレビ東京)

富岡製糸場が世界遺産へ(テレビ東京)

政府は26日、世界文化遺産への登録を目指す「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関から登録を求める勧告が出たと発表した。6月15日からカタールで開かれる世界遺産委員会で正式決定の見通し。登録されれば日本国内の世界遺産は18件となる。近代の「産業遺産」は初めて。

遺産群は1872年に設立された富岡製糸場や養蚕農家の家屋など4資産で構成。フランスの技術を導入して生糸を生産し、世界の絹産業の技術革新に貢献した。重要な建造物がほぼ完全に保存されており、政府が昨年1月に世界文化遺産へ推薦していた。

世界遺産に登録される見通しとなった富岡製糸場を見学する人たち(26日午前、群馬県富岡市)

世界遺産に登録される見通しとなった富岡製糸場を見学する人たち(26日午前、群馬県富岡市)

文化庁によると、ユネスコの諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス、本部・パリ)は勧告で「19世紀末期に養蚕と日本の生糸産業の革新に決定的な役割を果たし、日本が近代工業化世界に仲間入りする鍵となった」と評価。文化庁は「主張がほぼ認められ、パーフェクトに近い内容」としている。

日本国内の世界文化遺産は「原爆ドーム」(広島県)や昨年登録の「富士山」(山梨県、静岡県)など13件。自然遺産として「小笠原諸島」(東京都)など4件がある。政府は次回の2015年の世界遺産委員会で「明治日本の産業革命遺産」(福岡など8県)の登録を目指している。

富岡製糸場と絹産業遺産群 富岡製糸場(群馬県富岡市)を中心に、半径40キロ以内にある養蚕関連施設の「田島弥平旧宅」(伊勢崎市)、「高山社跡」(藤岡市)、「荒船風穴」(下仁田町)の計4資産で構成。高品質な生糸の大量生産に成功し、日本製生糸が世界市場を席巻するきっかけをつくった。富岡製糸場は1987年の操業停止後、官民が協力して施設の保存策を講じた。

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