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衆院選無効に原告「あれっ」 勝訴垂れ幕も用意なく

「踏み込むとは…」弁護士苦笑

「選挙を無効とする」――。広島高裁の300号法廷で25日、筏津順子裁判長が主文を読み上げた瞬間、法廷はしんと静まりかえった。1分ほどで閉廷が告げられ、法廷の外に出た3人の原告弁護士は「無効出ましたね」と興奮した表情で互いに顔を見合わせた。

予想外の判決とあって「勝訴」の垂れ幕もなし。「違憲判決は予想していたものの、選挙無効まで踏み込むとは思っていなかった。無効のときのコメントは用意していなかった」。金尾哲也弁護士は苦笑し、石井誠一郎弁護士も「主文を聞いたときは、あれっと思った」と驚きを隠さなかった。

隣接する弁護士会館で改めて記者会見した金尾弁護士は詰めかけた記者団を前に上気した様子で「本来の司法の役割を明確に示した」と指摘。「1票の格差は国権による国民の人権侵害。本来は自分たちの責務で定数配分をやり直さなければならないと、自覚してほしい」と国会に注文を付けた。

さらに「司法が国会にあまりに軽視されていた。裁判所としては『なめるのもいいかげんにしろよ』ということでは」と感想を語った。

岩西広典弁護士は「珍しい判決に立ち会えてありがたい」と満足げな表情を見せた。〔共同〕

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