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ノバルティス社の降圧剤研究で論文撤回勧告 千葉大

千葉大は25日、ノバルティスファーマ(東京)の降圧剤ディオバン(一般名バルサルタン)を使った同大学の臨床研究について、論文の著者らに撤回を勧告すると発表した。検証を依頼した第三者機関が「データに多数の食い違いがあり信頼性が低く、科学的価値も乏しい」と指摘したため。

千葉大はデータ改ざんの可能性を否定しなかった。学内調査委の委員長である松元亮治研究担当理事は「多くの皆様の協力の下で行われた研究で信頼を裏切り、誠に遺憾。深くおわび申し上げる」と陳謝した。

検証したのは先端医療振興財団臨床研究情報センター(神戸市)。研究に参加した病院から集めた解析用の電子データと論文のデータが食い違っており、再解析すると、ディオバンに心臓や腎臓を保護する効果があるとした研究結果の一部が否定された。

研究者らは当初、調査に対し、ノ社の元社員に統計解析のアドバイスをしてもらったがデータには触らせていないと説明。だが4月になり、1人が「データを元社員に渡し、解析と図の作成をしてもらった」と翻した。元社員は統計解析への関与を否定したという。

電子データと、基になったカルテにも多数の不一致があった。

この研究は小室一成教授(現・東京大教授)が責任者となって2002~09年に行われた。

ディオバンをめぐっては、京都府立医大や東京慈恵医大など計5大学の臨床研究で問題が指摘された。

〔共同〕

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