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「幸せな国」ブータン、ブームに 展示会や旅行人気

国王離日後も関心高く

国王夫妻の来日で一躍注目を集めたブータンについて、離日後もプチブームが続いている。東京で開催されている同国特集の展示会は来場者でにぎわい、友好協会や旅行会社には観光地や行き方などの問い合わせが相次ぐ。「世界一幸せな国」と呼ばれ、東日本大震災や景気低迷など暗いニュースが相次ぐ日本にはない独特の魅力を感じる人も多いようだ。

JICA地球ひろばで開催中のブータン展(24日、東京・渋谷)

「国王来日で関心が高まり、いつもの2倍以上の来場者です」。東京都渋谷区の独立行政法人国際協力機構広尾センター(JICA地球ひろば)では、展示されたブータンの民族衣装や工芸品などの前で担当者が驚く。館内のレストランでは、豚肉と大根を唐辛子で煮込んだブータン料理も楽しめるとあって、連日100人以上の来場者でにぎわう。

展示は月替わりで発展途上国を紹介するイベントで12月4日まで。東日本大震災の影響で国王の来日が遅れたため、偶然にも開催のタイミングと重なり、一躍注目を浴びた。横浜市から訪れたという主婦(52)は「助け合いや思いやりといった古き良き日本があるような気がする。国王の着ていた民族衣装もとても印象的だった」と熱心に見学していた。

「どんな観光地があるの」「行き方は?」。日本ブータン友好協会事務局(東京・文京)には国王の来日後、こんな質問の電話が相次いでいる。これまでは3日に1件程度だった問い合わせは国王来日後、1週間で50件に急増したという。

「これまではあまり知られていなかったが、知名度が上がり、関心を持つ人が増えた」と担当者。「国王の国会演説に感銘を受けた」「夫妻の姿にいやされた」との声も寄せられているという。

ブータン国王夫妻

JTBグランドツアー&サービス(東京・渋谷)でも国王来日後、問い合わせ件数が5倍に増えた。年末年始に新婚旅行でブータンに行く東京都内の団体職員の男性(50)は「情報が少なく神秘的なところにひかれた。人生の節目に幸せの国に行ってみたい」と話す。

ブータンは国の豊かさを測る指標として国民総生産(GNP)ではなく「国民総幸福量」(GNH)を掲げる。国民の9割以上が「幸せ」と回答するなど「世界一幸せな国」とされる。

新薬開発支援の新日本科学社長でブータン名誉領事を務める永田良一さん(53)は「国王の飾り気のない立ち振る舞いや国会での演説を見聞きし、日本人が忘れかけている美徳や思いやりの心に気づかされた人が多いのでは」と話している。

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