2018年8月16日(木)

4歳衰弱死で両親に実刑 さいたま地裁判決

2011/2/26付
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 埼玉県蕨市で2008年に死亡した4歳の次男に十分な食事を与えず飢餓状態にさせたとして、保護責任者遺棄致傷の罪に問われた父親の無職、新藤正美被告(48)と母親の無職、早苗被告(38)の判決で、さいたま地裁は25日、新藤被告に懲役5年、早苗被告に懲役4年6月を言い渡した。求刑はいずれも懲役10年。

 判決理由で井口修裁判長は「(次男が受けた)苦痛は4歳の幼児にとって耐えがたいものだったはず。親として最低限の義務すら果たさず非情で悪質だ」と述べた。

 その上で、次男は死亡時に骨と皮の状態だったと指摘。「両被告が食事を十分与えていなかったとしか考えられない」とし、食事を与えていたとの弁護側主張を退けた。

 判決によると、両被告は07年12月~08年2月、蕨市内のアパートで、次男の力人ちゃんに十分な食事を与えず、歩行が困難になるほど衰弱していたのに医師の治療を受けさせず放置、低栄養性貧血症などの飢餓状態にさせた。

 力人ちゃんは08年2月に急性脳症で死亡。さいたま地検は「死亡と養育放棄に因果関係があるとまでは言えない」と判断し、保護責任者遺棄致傷罪で両被告を起訴した。〔共同〕

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