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縄文人祖先は南と北から? 富山などで出土の人骨比較

富山市の埋蔵文化財センターは26日までに、縄文時代前期の小竹貝塚(同市)で、2008年に出土した女性の頭蓋骨を国内外で見つかったものと比較した結果、縄文人の祖先は東南アジアから中国を北上し北海道経由で本州へ入った「北方系」の集団と、東南アジアから日本列島を北上した「南方系」の集団がいた可能性があると明らかにした。

小竹貝塚では、既に見つかっている多くの人骨のDNA鑑定から、北方系と南方系の人たちが一緒に暮らしていたことが判明しているが、たどったルートは分かっていなかった。調査した国立科学博物館の溝口優司名誉研究員は「日本人のルーツ解明が一歩進んだ」と話している。

溝口名誉研究員によると、富山の女性は歯のすり減り具合などから40~60代とみられ、当時としてはかなり高齢。この頭蓋骨を東北、関東、東海、山陽の各地方で出土した骨と比べると、パーツの形などが東北で集団出土した縄文時代中期以降の人骨とよく似ていた。

東北の人骨は、北海道で出土したものや、中国河南省の安陽市で見つかった青銅器時代の人骨、東南アジアで出土した新石器時代から鉄器時代の人骨と特徴が類似しているため、北方系の流れとみられるという。

一方、青森県で見つかった縄文時代前期の女性の頭蓋骨は、山陽で出土した女性のものと類似。岡山県で見つかった同時期の男性の人骨は、東南アジアとのつながりはうかがえるが、安陽市で見つかったものとは全く似ておらず、南方系と判断した。

このことから縄文人の祖先は、東南アジアから2ルートで日本に入ってきたと推測できるという。女性の頭蓋骨は、北代縄文館(富山市)で26日から8月3日まで公開される。〔共同〕

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