「自分専用サイト」で健康に 旭川医大、無料サービス

2014/7/26付
保存
共有
印刷
その他

自宅で測定した体重や血圧、血糖値などのデータをインターネット上に保存して管理、医師に見てもらい電話やメールでアドバイスを受けることができるサービスを、旭川医科大学(北海道旭川市)が無料で提供している。利用登録者は周辺地域を中心に約3500人。医師不足が深刻な過疎地で、住民の健康管理に役立っている。

サービスは「ウェルネットリンク」。2009年の開始以降、利用者が増えている。会員登録すると自分専用サイトが与えられ、測定データをパソコンやスマートフォンから入力できる。開示するデータの範囲を自分で決め、医師からアドバイスを受けられる。

北海道留萌市の自営業の男性(86)は午前7時半に起床し、血圧と体温を測り、体重や体脂肪率が分かる体組成計に乗るのが日課になっている。糖尿病を患い、専用機器で血糖値も測る。

データは自宅のパソコンから入力できるが、入力作業が苦手な男性は月に1度、近所の健康サポート施設にデータを持参し、職員に入力してもらっている。

「血糖値 10月28日 180 12月14日 135 12月28日 205」

男性がパソコンで専用サイトにアクセスし、IDとパスワードを入れると、過去2年分のデータや飲んでいる薬の一覧が表示された。「数値が上がってきたなと分かるんです」

同じころ、同システムを利用する留萌市立病院の笹川裕院長は男性の専用サイトを見ていた。「血糖値が高いですね。最近の食事はどうですか」。定期的に男性の数値を確認し、メールや電話で個別にアドバイスする。

留萌市立病院には100キロ以上離れた地域から患者が通う。離島もあり、冬は雪のため通院が大変だ。笹川院長は「こんな条件でも、住民の健康管理が継続的にできる」と利点を説明する。

旭川医大は、遠隔地で撮影した眼底の画像を送ってもらい、専門医がアドバイスする。石子智士特任教授は「大学病院にわざわざ来なくても近所で検査でき、緑内障などの早期発見につながる」と手応えを感じる。

同システムには、健康のデータだけでなく、医師が診察した際のカルテも登録可能だ。旭川医大は「他の病院と情報の共有化を進め、将来的にはどの病院でも適切な医療を受けられるようにしたい」としている。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]