理研のSTAP調査委員長辞任へ 自身の論文に疑義

2014/4/25付
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STAP(スタップ)細胞の論文問題で、理化学研究所調査委員会の委員長を務める石井俊輔上席研究員が委員長を辞任する意向を理研に伝えていたことが25日、わかった。自らが責任著者として発表した論文で、画像データの順番を入れ替える誤りがあったことが理由としている。

理研は辞任を了承し、論文の疑義に関して予備調査を始めた。後任の委員長は26日付で調査委員の渡部惇弁護士が就く。

STAP論文を巡っては、調査委から不正を認定された小保方晴子研究ユニットリーダーが不服を申し立てており、調査委は再調査に乗り出すかどうか審査している。今後のスケジュールや審査体制などに影響を及ぼしそうだ。

石井氏が誤りを認めたのは、乳がん発症の仕組みに関する論文で、英科学誌ネイチャーの関連誌に2008年発表した。遺伝子を解析した画像について、加工した跡があるとインターネット上で指摘されていた。

石井氏は自らの研究室のホームページで、論文の説明の順番に合わせて画像を入れ替えていたことを明らかにしたうえで「疑念を抱かせてしまったこと、迷惑をかけたことを深くおわび申し上げる」と謝罪した。

「オリジナルデータはすべて保存しており、いつでも開示できる」とも説明し、実験ノートを写した画像も公開した。すでに訂正の手続きを取っており、学術誌側も了承しているという。

画像の切り貼りや流用は、STAP細胞論文の調査委員会も問題視している。最終報告書では、小保方氏の論文の画像の切り貼りなどについて「改ざんや捏造(ねつぞう)があった」と認定していた。

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