羽越線脱線事故から6年、吹雪の現場で慰霊式
2005年に特急列車が転覆し38人の死傷者が出たJR羽越線の脱線事故から6年となった25日、山形県庄内町の事故現場で追悼慰霊式があった。遺族やJR関係者ら約110人が慰霊碑に花を供え、犠牲者の冥福と列車の安全運行を祈った。
慰霊式は吹雪の中、事故現場に立てられたテントを会場に開かれ、遺族らが硬い表情で集まった。あいさつに立ったJR東日本の清野智社長(64)は「新入社員に事故を語り継ぐなど、事故を風化させない努力をする」と述べ、あらためて再発防止を誓った。
式典後、事故が起こった午後7時14分にはJR関係者約70人が慰霊碑に向かい黙とうした。
JR東日本は羽越線の事故原因が突風だった経緯を踏まえ、羽越線のほか京葉線など、強風区間を走る路線に防風柵や風速計の設置を続けるとしている。〔共同〕