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古墳土中から大量の埴輪片 奈良、祭り説や目印説

大和王権を支えた有力者の墓とみられ、陵墓参考地として宮内庁が管理する奈良県広陵町の新木山(にきやま)古墳(前方後円墳、5世紀初め)で、築造途中に埋めたとみられる大量の埴輪(はにわ)片が出土していたことが25日、同庁書陵部への取材で分かった。

埴輪は本来、墳丘上や周囲に立て並べる葬送具で、土中からの発見は異例。用途は謎で、書陵部からは「工事中の祭りに使い、そのまま埋め込んだ」、研究者からは「工事の目印」などの説が出ており、論議を呼びそうだ。

2010年に書陵部が墳丘外周を調査。くびれ部の左右に張り出した「造り出し」と呼ばれる祭祀(さいし)用土壇の片方から、朝顔形埴輪と貴人にかざす傘をかたどった蓋形埴輪、円筒埴輪の破片約130点が出土した。

調査した清喜裕二主任研究官は「出土場所はいずれも造り出しの先端近くで、墳丘と外界の境。『結界』を意識する特別な場所だった」と指摘。

3種の埴輪片はそれぞれ異なる深さに埋まっており、「古墳は少しずつ土を盛り、固めながら築く。ある高さまで仕上がると祭りをし、さらに土を積んだのでは。ここでは3回、祭祀をした可能性が高い」と言う。

一方、一瀬和夫京都橘大教授(考古学)は「施工の基準として柱を立て、埴輪片を周囲に押し込んで補強したのではないか。完成後に柱を抜き取って埴輪片が残ったか、埴輪片そのものが目印だった可能性がある」と推測している。〔共同〕

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