大鳥居に硬貨、対応苦慮 世界遺産の厳島神社

2013/12/25付
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観光客が年々増加している世界遺産・厳島神社(広島県廿日市市)の大鳥居の主柱に、さい銭感覚で硬貨をはめ込む観光客が後を絶たず、神社側が対応に苦慮している。

普段は海中にそびえ立つ大鳥居。干潮時に根元まで近づくと、周辺にコインが散らばる。海水に漬かる根元部分に大量に付着したフジツボの隙間には、海水でさびきった十円玉のほか、五円玉が張り付けられたかのように並んでいる。

特に神社を困らせるのが、その上の、ぎりぎり手の届く範囲にできた柱の亀裂にはめ込まれた硬貨。神社関係者は「傷を広げるなど、世界遺産へ直接的な被害を与える。やめていただきたい」と嘆く。

現在の大鳥居は8代目で、1875年に再建された。劣化が進んでいる上、9月の調査では主柱内部に空洞があることが確認され、補修工事の検討も進む。

文書で注意を促す案も出たが、立て札にしても海水で腐食するといった問題があり、有効な対策を打ち出せない。

地元観光協会によると、こうした習慣がいつから始まったのかはっきりしないが、「二十数年前には既にあった」(地元男性)との声もある。

観光に来ていた福島県郡山市の女性(68)は「間近で大鳥居を見てうれしくて、思わずお金をはめ込んでしまった。いけないことだとは思わなかった」と驚いた様子だった。〔共同〕

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