2018年7月16日(月)

人工ウイルス殻の内部にDNA 遺伝子治療を安全に

2013/3/25付
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 ウイルスの微小な殻を人工的に合成し、その中に、生物の遺伝情報を担っているDNAを入れることに鳥取大と九州大のチームが25日までに成功した。チームは世界で初めてとしている。

 一般的な遺伝子治療で投与する、治療用DNAを組み込んだ天然ウイルスよりも安全、効率的にDNAを運ぶことが期待できるという。4月からは、がん治療のための人工ウイルス殻の開発を始める。

 チームの鳥取大大学院工学研究科の松浦和則教授によると、殻は球状で、主要部分はペプチドという物質でできている。

 松浦教授らは、水中で自然に集まって殻を作るペプチドの化学合成に成功。人工殻の内部には、DNAなどマイナスに帯電している物質が入りやすいことが分かった。

 DNA水溶液にペプチド水溶液を加えたところ、直径約95ナノメートル(ナノは10億分の1)の殻にDNAが入っているのを確認した。

 天然ウイルスよりも毒性を低く抑えられると考えられる上、殻表面に付けるタンパク質や糖を選択することで、免疫反応を抑え、治療の標的となる細胞に作用しやすくなる可能性もある。〔共同〕

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