2019年7月16日(火)

国内最古の将棋の駒「酔象」 奈良・興福寺

2013/10/24付
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奈良市の興福寺旧境内で11世紀末(平安時代)の将棋の駒「酔象(すいぞう)」など4点が見つかり、奈良県立橿原考古学研究所が24日、発表した。現在主流の将棋では使われない酔象の駒としては最古。過去の出土例を約250年さかのぼり、将棋の変遷を知る上で貴重な史料となりそうだ。

興福寺旧境内で見つかっている11世紀中ごろのものが駒としては最古。今回は井戸の遺構から「承徳二年」(1098年)と書かれた木簡とともに見つかった。発掘を担当した鈴木一議主任研究員は「僧侶や寺の関係者が指していたのだろう」とみる。

酔象は真後ろ以外の7方向に1つ動けるのが特徴。見つかったのは長さ約2.5センチ、幅約1.5センチ、厚さ約2ミリの木製。表に「酔象」と墨書きされ、裏の文字は確認できなかった。ほか2点は表に「桂馬」「歩兵」と書かれ、裏にはそれぞれ「金」の文字が記されていた。残り1点は文字が確認できず、種類は不明。

文字駒を使う将棋は中国経由で平安時代ごろに伝来したとされ、盤の升目や駒の数の異なる小、中、大将棋などが生まれた。江戸時代直前ごろに小将棋から酔象が除かれ、現在に近い様式になったとされる。

同研究所によると、これまでは京都市の上久世城ノ内遺跡で見つかった14世紀中ごろの酔象が最古とされていた。〔共同〕

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