2019年2月19日(火)

飛鳥後期の仏像、36年ぶり戻る 奈良・向原寺から盗難

2010/9/24付
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奈良県明日香村の向原寺(豊浦寺)で1974年に盗まれた飛鳥時代後期(7世紀末~8世紀前半)の仏像「金銅観音菩薩(ぼさつ)立像」が36年ぶりに見つかり、24日、報道陣に公開された。寺などによると、盗まれた仏像が数十年後に戻るのは極めて異例。

仏像は高さ約37センチ。寺の言い伝えによると、江戸時代に寺の近くにある池から頭部だけが見つかり、その後、首から下の部分が作られた。文化財指定は受けていない。74年9月に本堂から盗まれた。公開に同席した奈良国立博物館の鈴木喜博上席研究員によると、頭の飾りやふっくらとした表情が飛鳥時代の特徴を示している。

以前、寺を訪れた際に残っていた仏像の写真を接写していた大阪大大学院生、三田覚之さん(28)が、今年8月に京都市内のオークション会社のカタログに仏像が掲載されているのを見つけ、寺に連絡。寺が出品者から買い戻した。寺などによると、出品者は「東京のオークションで購入した」としていた。

蘇我原敬浄住職は「長い旅でした。お帰りなさいと言いたい」と話している。〔共同〕

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