車庫証明もっと簡単に 総務省、警察庁に改善要請
総務省は24日、自動車を買う際に必要となる車庫証明の手続きを簡単にするよう警察庁に要請した。郵送による警察署への申請を認め、同じ駐車場で車を買い替える場合は提出書類の一部省略を検討することを求めている。市民からの行政相談がきっかけの要請で、警察庁は3カ月以内に対応を報告する。
車庫証明の取得は自動車販売店に依頼する人が多いが、1万~2万円程度の代行料が必要。本人が手続きすれば実費で済むが、管轄警察署の窓口で申請し、後日再び警察署で証明書を受け取らなければならない。
手続きが似ている軽自動車の車庫届け出は郵送が認められており、総務省は「普通車も郵送を拒む合理的な理由はない」と指摘している。
現在は申請書に周辺地図と駐車場配置図の添付が必要。車を買い替え同じ場所に駐車する場合、地図は省略が認められており、配置図も省けるよう検討を求めた。
インターネットを利用して車庫証明や検査登録など自動車購入手続きを一括申請できる仕組みもあるが、対象は10都府県に使用の本拠地があり、軽自動車を除く新車を登録する際に限られているため、総務省は拡充を要請した。〔共同〕