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汚染水漏れタンク2年前に移設 使い回しで損傷か

福島第1原子力発電所の貯蔵タンクから放射性物質を含む汚染水が約300トン漏れていた問題で、東京電力は24日、漏洩のあったタンクは敷地内の別の場所から移設したものだったと発表した。最初に置いた場所で地盤が沈んだためいったん解体し、再利用した。東電は、使い回しの過程で損傷し、水漏れにつながった可能性があるとみており、原因究明を急ぐ。

東電によると、このタンクは2011年6月、「H1エリア」に設置したが、水張り試験をした後にコンクリートの地盤が20センチほど沈下した。このためタンクをいったん解体し、同年9月に現在置かれている「H4エリア」で組み立て直した。元請け業者は再利用しても問題ないと判断。東電は、水漏れがないことを確認してから使用を開始したとしている。

東電は「地盤沈下に伴ってタンクの底がゆがみ、接合部に影響が出たことが考えられる」と説明している。円柱形タンクの底は複数の鋼板をつなぎ、ボルトで締め付けた構造。耐用年数は5年だが、移設しなかった他のタンクと比べ劣化が早く進み、底から漏れが発生した可能性が出てきた。

地盤沈下で移設したタンクは他に2基ある。東電はこの2基についても、ためている汚染水を別のタンクに移す作業を25日から始める。

東電はタンクの製造や設置をメーカーや施工会社に任せきりで、今回漏洩があったタンクが移設されたものであることも把握していなかった。東電の管理能力が改めて問われそうだ。

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