「噴飯もの」=腹立たしい? 半数が誤用 国語調査

2013/9/24付
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文化庁は24日、2012年度の国語に関する世論調査の結果を公表した。慣用表現の使われ方について、誤用が多いとみられる慣用句の意味を選択式で5つ出題したところ、「噴飯もの」「流れに棹(さお)さす」「役不足」「気が置けない」の4つの慣用句で、誤った回答が本来の意味を示した回答を上回った。

調査は今年3月、全国の16歳以上約3500人に尋ね、約2100人(61%)から回答を得た。

「噴飯もの」は本来の意味の「おかしくてたまらないこと」(20%)を「腹立たしくて仕方ないこと」(49%)が倍以上上回った。「流れに棹さす」も本来の使い方である「傾向に乗って、ある事柄の勢いを増すような行為」(23%)を、「傾向に逆らって、ある事柄の勢いを失わせるような行為」(59%)が35ポイント以上引き離した。

調査では、慣用句の言い方として正しい表現はどちらかを尋ねる設問も出題。「激しく怒ること」を示す慣用句は、本来の使い方ではない「怒り心頭に達する」(67%)が、本来の「怒り心頭に発する」(24%)を3倍近く上回った。「実力があって堂々としていること」も、「押しも押されぬ」(48%)が本来の「押しも押されもせぬ」(42%)より多かった。

「物事の肝心な点を確実に捉えること」は、03年度の調査では本来の言い方ではない「的を得る」を使う人の割合が本来の「的を射る」を上回っていたが、今回の調査では「的を射る」(52%)が「的を得る」(41%)を逆転した。

文化庁は慣用句の誤用が目立つことについて「言葉は時代により変化するため、間違いとは言い切れない」としながらも「認識のずれがコミュニケーションに支障をきたす恐れがあり注意が必要だ」と指摘している。

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