2019年7月20日(土)

「もんじゅ」落下の装置、引き上げ完了

2011/6/24付
保存
共有
印刷
その他

日本原子力研究開発機構は24日、高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の原子炉容器内に昨年8月から落下したままだった炉内中継装置(全長約12メートル、重さ約3.3トン)の引き上げが完了したと発表した。

機構は装置の点検などを経て今秋までの復旧を目指し、2011年度中に「40%出力試験」を行い、13年度中の本格運転を予定しているが、福島第1原発事故を受け、核燃料サイクルを取り巻く環境は厳しくなっており、計画には不透明感も出ている。

機構は当初、23日午後の早い時間に引き上げに着手する予定だったが、準備段階で部品に不具合が見つかり、夜にずれ込んだ。

約20人の作業員が現場責任者の「中継装置の引き抜きを開始します」という指示でクレーンを使い作業を開始。ナトリウムが外気に触れて反応しないようアルゴンガスを充填した専用の大型収納容器を通し、10分間に24センチのペースで約8時間かけて徐々に引き上げた。最後に容器下の仕切り板を閉めて完了した。

装置は炉内にあったため高温で、今後構内で冷えるのを待って搬出。今秋までに分解して損傷状況などを詳しく調べ、引き上げに先立ち撤去した炉上部の配管なども再整備する。

落下事故は昨年8月26日、燃料交換後に装置を撤去しようとした際、高さ2メートルで発生。10月にも引き上げを試みたが、装置が変形して断念。機構は、装置を「スリーブ」と呼ばれる原子炉容器の上ぶたの一部ごと引き上げる大掛かりな工事を進めた。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。