全面可視化の特別背任事件、元役員に実刑判決

2012/2/24付
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 検察当局が初めて取り調べの全過程を録音・録画(可視化)した特別背任事件で、会社法違反(特別背任)罪などに問われた不動産ファンド運営会社「セレアセットアドバイザーズ」(東京・港)の元役員、徳島政治被告(48)の判決公判が24日、東京地裁であり、今崎幸彦裁判長は徳島被告に懲役4年6月(求刑懲役5年)を言い渡した。

 判決理由で今崎裁判長は「リーマン・ショックで厳しい経営状況だった会社に、死活を左右する規模の損害を与えた責任は相当重い」と述べた。

 録音・録画は大阪地検特捜部の捜査資料改ざん・隠蔽事件を受けた検察改革の柱として試行。徳島被告が同意し、逮捕直後に容疑者の言い分を聞き取る「弁解録取書」の作成段階から実施された。供述調書の任意性は争われなかったため、録音・録画した記録は法廷に提出されなかった。

 判決によると、徳島被告は2008年11月ごろ、同社所有の東京・赤坂の賃貸ビルと土地を都内の不動産管理会社に5億1千万円で販売する際、仲介した知人の会社に4億5千万円でいったん売却。この会社が改めて不動産管理会社に転売し、差額のうち、セレアセット社に手数料を除く5千万円の損害を与えるなどした。

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