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毛は免疫のスイッチ? 皮膚炎の解明にも期待

哺乳動物の毛には、皮膚から微生物などが入り込む危険を察知すると、侵入者と戦う免疫細胞を呼び集める働きがあることを、慶応大医学部皮膚科の永尾圭介専任講師と天谷雅行教授らが発見し、24日付の米科学誌ネイチャーイムノロジー電子版に発表した。

従来、毛には外からの衝撃や紫外線の影響を和らげるなどの物理的な防御機能があることが知られていたが、免疫を働かせるスイッチの役割も果たしていることになる。免疫細胞が毛を攻撃して起きる脱毛症や、免疫に関係して起こるアトピー性皮膚炎などの治療研究にもつながりそうだ。

実験で、マウスの耳に接着テープを貼ってはがす刺激を加えると、毛を支える毛包に約1時間で免疫細胞が集結。中でも、異物を取り込んでほかの免疫細胞に攻撃対象を示す樹状細胞と呼ばれる免疫細胞は、毛包を伝って表皮へ移動した。

毛包の細胞の遺伝子を調べると、特定の細胞が免疫細胞を呼び寄せるケモカインという物質を作っていた。人間の頭髪の解析でも同じような構造が見つかったという。

体の表面にいる微生物は、皮膚が傷つくなどすると体内に入り、害になることがある。毛は外からの刺激を侵入の兆候とみて、免疫のスイッチを入れているとみられる。〔共同〕

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