手塚治虫さんの遺作原稿展示 兵庫・宝塚の記念館
兵庫県宝塚市の市立手塚治虫記念館は24日、漫画家の故手塚治虫さんが愛用した机の引き出しから見つかった遺作の手描き原稿の展示を始めた。
引き出しは今年3月、約25年ぶりに開けられ、原稿が約200点見つかった。今回は「ネオ・ファウスト」と「グリンゴ」のモノクロ原稿計4枚を展示。1ページの原稿のほか、ページの半分を切ったような原稿や1こまのものもあり、対応する完成原稿と比較できる。
1ページのネオ・ファウストの原稿は鉛筆で描かれ、完成版では2ページとなり、せりふの変更もある。
家族旅行で訪れた静岡県藤枝市の伊藤富夫さん(81)は「漫画が完成するまでの経過を見ることができて良かった。貴重な体験」と話した。6月30日まで。
仙台市の宮城県美術館でも、引き出しから見つかった「ふしぎなメルモ」の原稿4枚を5月31日から展示する。〔共同〕