子供2人の不明が判明、神奈川県 厚木男児事件受け児相調査
神奈川県は24日までに、厚木市のアパートで男児(当時5)の白骨遺体が見つかった事件を受けて所在不明の子供を緊急調査した結果、虐待を受けているとして児童相談所が支援していた女児(1)と少女(16)の行方を早急に確認する必要があると分かり、行方不明者届を警察署に提出したと明らかにした。
県子ども家庭課によると、女児については、父親が妻に家庭内暴力をし、心理的虐待があったとして児相が対応していた。3月に予防接種を受けた後、父親は女児が「妻といなくなった」と話したが、その後、父親とも連絡が取れなくなった。
一方、少女は昨年8月、児相が本人と電話で連絡を取ったが、同居していた家族が今年4月になって「家出をしている」と話し、行方不明になっていることが判明。少女の知人らも居場所を知らなかった。
男児の遺体は5月末、厚木児相から警察への通報がきっかけで死亡から7年以上たって発見された。県は政令指定都市の横浜市などを除く児相5カ所に、所在不明の18歳未満の子供が他にもいないか確認するよう指示していた。3095人が対象となり、同課は「他の子供たちはほぼ所在が確認できた」としている。〔共同〕