雄と雌の特徴、脳も関係 国立環境研などニワトリで研究

2013/1/23付
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国立環境研究所と北里大学などの研究グループは23日、雄と雌の脳を入れ替えたニワトリを作ることに成功し、遺伝的に雄の脳を持った雌は性成熟や産卵の開始が遅れることを突き止めたと発表した。雄と雌に特徴的な性質は、精巣や卵巣から分泌される性ホルモンによるとこれまで考えられてきたが、脳も関係していることがわかった。

研究には東京医科歯科大学、広島大学、早稲田大学も参加。研究グループは受精卵を孵(ふ)卵器に入れて1日半後に、脳になる神経組織を入れ替え、脳が雌で体が雄、脳が雄で体が雌のヒヨコをそれぞれ作った。

脳が雌で体が雄のニワトリは性行動を含めて通常の雄と区別がつかなかった。しかし、脳が雄で体が雌のニワトリは、産卵開始が正常の雌より24日遅れた。産卵率も正常の雌が1カ月に24個だったのが、8個に減った。

遺伝的に雌の脳には、性成熟や性周期に関係する神経回路を作る仕組みが備わっているとみられるという。今後、この神経回路を詳細に調べれば、脳の性差や脳疾患の男女差の解明に近づくのではないかと研究グループは期待している。

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