2019年2月24日(日)

カネボウの美白化粧品回収、まだら被害申告2250人

2013/7/23付
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首元がまだらに白くなった回収商品の利用者=日本皮膚科学会提供

首元がまだらに白くなった回収商品の利用者=日本皮膚科学会提供

カネボウ化粧品の美白化粧品で肌がまだらに白くなる症状が出た問題で、同社と消費者庁は23日、2250人の利用者から重い症状の申し出があったと発表した。同社は家庭にあると推定される対象商品約45万個のうち、8割にあたる約36万個を回収。同社は改めて使用中止を呼びかけるとともに、医療費や通院に伴う交通費を全額負担し、慰謝料についても補償基準を検討する方針。

カネボウの夏坂真澄社長は同日、東京都内で記者会見し、「発症した全ての方におわびしたい。これほどの数字になったことに驚いている」と謝罪。同社が開発した美白成分「ロドデノール」が原因とみられ、日本皮膚科学会の協力を得て、診療可能な医療機関の情報提供や発症した経緯を調べている。

消費者庁と同社によると、19日時点で6808人から肌がまだらに白くなる「白斑」とみられる症状の申し出があった。うち2250人が「3カ所以上」「大きさ5センチ以上」などの明らかな症状を訴えた。

具体的な症状としては「顔や首が赤く腫れ、複数の皮膚科を受診したが治らず、顔の皮がむけて白斑が出た」(40代女性)、「顔や首、手などに水疱(すいほう)のような発疹があり、色が白く抜けて周囲が赤くなった」(50代女性)などがあった。首の白斑が最も多く、複数の対象商品を重ねて使っていた人もいたという。

カネボウは19日までに、6808人のうち、3181人を訪問。症状を申し出た利用者を順次、訪問して実態把握を急いでいる。同様の症状は回収を始めた4日時点で、39件把握していた。

回収はカネボウと子会社が製造販売する美白化粧品8ブランド54製品が対象。限定セットも含めると71製品にのぼる。同社が販売する美白化粧品のうち、売上高ベースで約半分を占めるという。

2008年から13年4月にかけ、累計436万個を出荷。全国の百貨店や量販店など約1万5千店で販売された。同社が使い終わって手元に残っていないことなどを考慮し、家庭に約45万個があると推測している。

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