定期接種3ワクチン追加を決定 厚労省
厚生労働省は23日、子宮頸(けい)がんや子供の細菌性髄膜炎などの3ワクチンを定期予防接種に加える方針を正式に決めた。同日の厚生科学審議会の予防接種部会で承認された。同省は今国会に予防接種法改正案を提出し、来年度から実施する方針だが、「法案提出には関係自治体と財源の調整が必要」(結核感染症課)としている。
このほか、病気などで定期接種を受けられずに対象年齢を超えてしまった場合も接種を受けられる特例を設けることを確認した。全ての定期接種が対象で、早ければ今夏にも政令を改正する。
3ワクチンは、子宮頸がん、細菌性髄膜炎の原因となるインフルエンザ菌b型(ヒブ)、小児用肺炎球菌。定期接種の対象は、子宮頸がんは原則中学1年生の女子、ほかの2つは0~1歳児を軸に検討する。
3ワクチンは現在任意接種だが、国が10年11月から全市町村に接種費用を助成しており、今年度まで期間が延長されている。