体内時計の乱れ、毛髪で測定 佐賀大などが開発

2010/8/24付
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佐賀大学、山口大学、ソニーの共同チームは23日までに、頭髪などの細胞を使って体内時計の状態を把握する測定方法を開発した。体内時計の乱れはうつ病やがんなどに関係しているとされ、佐賀大医学部の野出孝一教授は「時差ぼけが起きにくい勤務シフトづくりや、抗がん剤の効果が最も高くなる投与時間の決定などに利用できる」と話している。

研究成果は24日付の米国科学アカデミー紀要(電子版)に掲載される。

共同チームは、頭髪やひげの根元にある細胞を薬剤で溶かし、体内時計にかかわる遺伝子の活動状況を示すメッセンジャーRNA(リボ核酸)の量を測ることで体内時計のリズムなどを把握することに成功した。

この方法で昼夜交代勤務の労働者6人の体内時計の状態を調べたところ、労働者の起床時間が約7時間、前後にずれたのに対し、体内時計は2時間程度しかずれず、常に5時間程度の時差ぼけの状態になっていた。

体内時計の乱れはがんや心筋梗塞(こうそく)になるリスクを高めたり、うつ病や高血圧、睡眠障害の原因の一つになったりしている。人によって異なる体内時計の状態を正確に把握すれば、抗がん剤や降圧剤が最も効果を発揮する時間に薬を投与することができるようになるという。

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