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宮崎でノロウイルス集団感染、6人死亡

宮崎県日南市の医療法人春光会東病院は23日、ノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団感染が発生し、入院患者や職員計44人が下痢や嘔吐(おうと)の症状を訴え、うち入院中の78~88歳の男性患者6人=いずれも同市=が死亡したと発表した。ノロウイルスとみられる感染性胃腸炎の全国の患者数は過去10年で最多だった2006年に迫る勢いで増えており、厚生労働省は注意を呼び掛けている。

国立感染症研究所によると、感染性胃腸炎の患者数は最新の今月3~9日分で、統計を取っている1医療機関当たり平均19.62人。06年のピーク時は22.81人だった。

春光会東病院によると、死亡した6人は脳梗塞や脳出血で寝たきり状態の長期入院患者。78歳の男性患者が12日に嘔吐と発熱の症状を示し、14日に死亡。その後、17日に2人、19日と21日、22日にそれぞれ1人が相次いで死亡した。全員、嘔吐したものが気管に逆流するなどして肺炎を引き起こしたことが死因と診断された。

23日時点で患者と職員計11人が治療中。うち76~90歳の男女5人が重症で、酸素吸入の措置を受けている。

病棟は2棟あり、発症者はうち1棟の2階に集中。44人のうち入院患者30人の病室はいずれもこの病棟の2階で、職員14人も同じフロアで勤務していた。

病院は、発症者が4人から16人に急増した16日夕方以降にノロウイルスを疑い、17日に実施した簡易検査で患者5人の陽性を確認、県に通報したが、死亡者が出たとの報告は22日になってからだった。

宮路重和理事長は県庁で記者会見し「当初はノロウイルスが原因という意識がなかった。患者に接触した職員を介して感染拡大した可能性が高い。報告も遅れ、申し訳ない」と述べた。

18日と22日に立ち入り検査した県は、職員が患者の嘔吐物を処理する際に付ける前掛けを使うたびに捨てるよう指導。だがその後も「全国的に品薄で入手できなかった」として、同じ患者には同じ前掛けを一日中使い回していた。

県は「排せつ物などの処理方法に不手際があったことも感染拡大の一因」と指摘し、感染予防と拡大防止に向けた対策の徹底を指導した。〔共同〕

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