猛暑一転、列島一気に秋本番 気温10月中旬並みに
夏から一気に秋本番――。秋分の日の23日、日本列島は南下した前線の影響で東北から九州にかけて雨雲に覆われ、大分県日田市椿ケ鼻で1時間に最大75.5ミリの非常に激しい雨を観測。各地で気温も下がり、前日の猛暑から一転、9月下旬から10月中旬並みの晩秋を思わせる肌寒い一日となった。
気象庁によると、東北地方にあった前線が本州の南まで南下した影響で大気の状態が不安定となり、広い範囲に大雨を降らせた。1時間の最大雨量は丹沢湖(神奈川)で72.0ミリ、太宰府(福岡)62.0ミリ、三倉(静岡)47.0ミリを観測した。
列島には北から寒気が流れ込み、各地の気温は前日より一気に10度前後低めに。22日に35度以上の猛暑日を記録した熊谷(埼玉)では最高気温が前日より14.4度も低い21.2度だったほか、前橋で同13.2度低い21.5度、東京都心でも同7.9度低い24.8度だった。
日中になっても気温が下がり続け、20度を下回る地点が続出。午後5時までの最低気温は東京都心が16.8度、千葉と横浜で17.1度。街中では長袖の上着を羽織った人たちの姿が目立った。
気温が低い状態は25日ごろまで続く見込み。気象庁は体調管理などに注意を呼びかけている。