2019年6月25日(火)

日本人留学生11%減、落ち込み過去最大 内向き鮮明に
2008年、文科省まとめ

2010/12/22付
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海外の大学や大学院に留学する日本人が急減していることが22日、文部科学省のまとめで分かった。2008年の日本人留学生は6万6833人で前年に比べて11%減少。4年連続で、落ち込み幅は過去最大だった。文科省は「不況や就職活動の早期化などで留学を避ける若者が多い」と分析。一方、日本に留学する外国人は約14万人と過去最多になり、日本人の内向き志向が鮮明になった。

経済協力開発機構(OECD)や各国などが公表した日本人留学生数を文科省がまとめた。同省は学生の内向き志向を打破するため、3カ月未満の短期留学を支援する制度の創設を11年度予算で要求した。7千人に最大32万円の奨学金を支給。「海外に目を向け、長期留学に踏み出すきっかけにしてほしい」としている。

1980年代に1万人台で推移していた留学生数は90年代に入り急増。04年にはピークの8万2945人に達した。しかし、その後は減少。08年は前年に比べて約8300人減り、98年の約6万4千人に近い水準にまで落ち込んだ。

留学先は米国が2万9264人(前年比14%減)で最も多く、中国が1万6733人(同10%減)、英国が4465人(同22%減)で続いた。上位10カ国のうち、カナダが同35%増の2169人、ニュージーランドが同10%増の1051人になったほかは軒並み減少した。

一方、海外から日本に留学している学生は今年5月時点で14万1774人で前年に比べて7%増え、過去最多になったことが日本学生支援機構の調査で分かった。増加は4年連続。出身国・地域は中国が8万6173人(同9%増)で最も多く、韓国が2万202人(3%増)、台湾が5297人(同0.7%減)で続いた。経済成長が続く中国からの留学生が増加をけん引している。

少子化で学生の確保に懸命な日本の各大学が、留学生の受け入れに力を入れていることも一因だ。

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