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大王製紙前会長を逮捕 東京地検特捜部

特別背任容疑

(更新)
特別背任容疑で東京地検に逮捕された井川意高・大王製紙前会長

大王製紙前会長の巨額借り入れ事件で、東京地検特捜部は22日、子会社から無担保で資金を借り入れ損害を与えたとして、前会長、井川意高容疑者(47)を会社法違反(特別背任)容疑で逮捕した。特捜部は同日、東京・渋谷の前会長宅など関係先の家宅捜索も行い、創業家出身の経営トップによる会社私物化の全容解明を急ぐ。

逮捕容疑は子会社の役員と共謀し今年7月1日~9月6日、子会社4社から自分名義の銀行口座などに7回にわたって計32億円を振り込ませ、4社に損害を与えた疑い。

特捜部によると、借り入れは無担保で子会社取締役会の事前決議も経ていなかった。ほぼ全額が海外のカジノ関連口座に送金されたとみられる。

井川前会長は22日、弁護人を通じ「ほとんどをカジノでのギャンブルに使ったことは事実。株式先物取引で多大な損失を出した後、たまたま訪れたカジノでもうけ、深みにはまった。私の不徳の致すところで深く反省している」と逮捕容疑を認めるコメントを発表。特捜部の調べにも同様の供述をしているもようだ。

大王製紙は21日、子会社7社から85億8000万円を不正に借り入れたとして前会長を告発しており、特捜部は残る告発容疑についても捜査を進めるとみられる。

同社は22日、「株主をはじめとする関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけし深くおわび申し上げます。前会長逮捕は大変残念。二度とこのような問題を引き起こさないために企業統治の再構築に努める」とのコメントを出した。

前会長は大王製紙創業者、故・伊勢吉氏の孫で、2代目社長、高雄氏の長男。07年に社長、11年6月に会長に就任し、同年9月に巨額借り入れが表面化し引責辞任した。

大王製紙の11年3月期の連結売上高は約4100億円。製紙業界3位で、ティッシュペーパーの「エリエール」ブランドなどで知られる。

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