2019年8月26日(月)

宮崎口蹄疫、"エース"感染「種牛作るのに7年必要」

2010/5/22付
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感染の疑いが判明した「忠富士」は、宮崎県産の子牛の9割をつくる種牛6頭の凍結精液のうち4分の1を占める"エース"だった。現在、1つの牛舎に同居している残りの種牛5頭で仮に感染疑いが出れば、凍結精液のストックが1年分しかないため、来年から凍結精液を供給できない深刻な事態に陥る。

種牛は牛の畜産で根幹をなす。種牛と母牛の交配で生まれた子牛はすぐに種牛になるわけではなく、多くの子牛から選抜していく必要があり「1頭の種牛をつくるのに7年はかかる」(県農政水産部)。2007年に和牛日本一に輝いたほど肉質の良い宮崎県産牛の地位を築いた現在の種牛は「30~40年かけてつくってきた」(同)。

残り5頭については21日から7~10日間の経過観察を続け、感染が広がらないことを祈るしかない状況だ。

一方、22日に始まったワクチン接種は、ウイルスに対する家畜の免疫力を高めて症状を抑える。口蹄疫の疑いの発生地域を取り囲む周辺地域の牛と豚に接種することで、ウイルスが発生地域の外に出ていくのを阻む防波堤にするのが狙い。接種している間に発生地域で殺処分を行う。

ただ、接種を受けた家畜は感染を完全に防げるわけではないため、最終的に殺処分する必要がある。症状が出にくい分、感染の有無を見分けにくく、感染を根絶できない危険もあり、海外ではウイルス封じ込めに失敗した例がある。

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