2019年1月16日(水)

南相馬市長と南三陸町の医師、米誌「影響力ある100人」

2011/4/22付
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【ニューヨーク=共同】米誌タイムは21日、毎年恒例の「世界で最も影響力のある100人」の2011年版を発表し、福島第1原発事故での政府の対応を動画投稿サイト「ユーチューブ」で批判、世界に支援を訴えた福島県南相馬市の桜井勝延市長(55)が選ばれた。宮城県南三陸町で患者の避難や治療に尽力した内科医菅野武さん(31)も含まれた。

動画投稿サイトで「市民は兵糧攻めの状態」と訴える福島県南相馬市の桜井勝延市長=共同

一般からのネット投票で選ぶ別の「世界で最も影響力のある100人」では、福島原発で作業に従事している「福島原発の作業員」が16位に入った。

桜井市長は3月24日撮影の動画で、同原発から半径20~30キロ圏内に出された屋内退避指示により「南相馬市は食料、ガソリンが不足し、市民は兵糧攻め的な状況に置かれている」と支援を訴え「政府や東京電力からの情報が不足している」と批判。英語字幕を付け世界に発信、21日までに再生回数は35万回を超え、大きな反響を呼んだ。

タイムは「日本で政治家になるということは、抑制的な態度を取り、あいまいな言葉を話す」ことを意味するが、未曽有の地震、津波、原発事故を受け、桜井市長は「通常の礼儀正しさを捨て、政府や大企業にかみついた」とたたえた。

菅野医師については「津波警報が鳴った直後に、病院上階への患者の搬送を開始。2日後に患者全員がヘリコプターで搬送されるまで自分は避難しなかった。3日後、妻の出産になんとか間に合った」とした。

100人はタイム編集者が毎年、政治家や科学者、芸術家、経済人などから独自に選出。

エジプトの大規模反政府デモをインターネットで呼び掛けて拘束されたワエル・ゴニム氏、米外交公電を暴露した内部告発サイト「ウィキリークス」創設者のジュリアン・アサンジ容疑者、約7年半ぶりに自宅軟禁を解除されたミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん、北朝鮮の金正日総書記の後継者に決まった金正恩氏も選ばれた。100人に順位はない。

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