2019年7月22日(月)

奄美沖海底にレアメタル鉱床か 含有率高い鉱石

2011/10/24付
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鹿児島県・奄美大島の西北西約50キロ、深さ約480メートルの海底で、レアメタル(希少金属)のアンチモンを高い割合で含む鉱石を、熊本大大学院の横瀬久芳准教授(海洋火山学)が発見した。この鉱石は「海底熱水鉱床」の存在を示すとみられ、横瀬准教授は「(従来の認識より)浅い海底にも優良金属の鉱床が存在する可能性がある」としている。

海底熱水鉱床は、マグマで熱せられた海水に金属が溶け込んだ流体が、海中で急激に冷やされて一気に固められ濃縮したもの。一般にレアメタルなどの金属が多く含まれる。アンチモンは半導体などに用いられている。

日本では沖縄と伊豆沖などで既に確認されているが、いずれも千メートル以上の深い海底。横瀬准教授は9月、深さが半分以下の奄美大島沖の海底表面で、鉱床から噴出した熱水が冷えて金属が固化した「黒鉱」と呼ばれる鉱石を採取した。

奄美沖は水深が浅く、鉱床があると推測されていた海域からも外れている。横瀬准教授は「ノーマークの場所で発見され、ないと言われていた浅い海底に鉱床がある可能性が示された。浅ければ採掘上も有利だ」と話した。

採取した鉱石を分析した九州大大学院の石橋純一郎准教授(地球化学)は「浅い海底は熱水の温度が低くアンチモンが固まりやすいため、分析結果からも浅い海底に鉱床がある可能性が裏付けられた」としている。〔共同〕

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