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桜宮高、体育系学科の募集停止 普通科に振り替え

大阪市教委が決定

大阪市立桜宮高校(同市都島区)2年の男子生徒(17)が自殺した問題で、市教育委員会は21日、臨時の教育委員会議を開き、2月の同校入試で、体育科とスポーツ健康科学科としての生徒募集を停止することを4対1の賛成多数で決めた。ただ両科の定員は「普通科」に振り替え、試験方法や通学区域は従来の体育科などと同じにする。

受け皿となる新たな普通科は体育科より体育系授業が少なくなる。市教委は「スポーツに特色のあるカリキュラム」にするとしており、至急詳細を詰める。長谷川恵一教育委員長は同日、「影響が小さくなるよう考えた。希望を持って受験してください」との受験生向けコメントを出した。

体育系学科の入試中止を求めていた橋下徹市長は同日、記者団に対し「素晴らしい決定だ。改革の第一歩になる」と評価した。

体罰問題を受けた改革案も決定。部活動から勝利至上主義を排し、勝敗や技能より人格形成を目指すことを徹底。アスリートや有識者を「スポーツマネジャー」として配置し運動部を点検する。生徒や保護者、教職員向けの相談窓口も設ける。

 この日、市教委事務局は体育系2科の募集を停止し普通科に振り替える案と、予定通り入試を実施する案の2案を提示し、教育委員が議論。長谷川委員長は「調査では普通科も体育科も体罰を受けた生徒の割合に差がない。振り替えは解決にならず、看板の掛け替えと言われても仕方ない」と反対意見を述べた。残る4委員は「受験生への影響を抑えつつ、改革を徹底する必要がある」などと賛成した。

募集停止は橋下市長が15日、「新入生を迎える態勢が整っていない」と市教委に要請し議論がスタート。市長が関連予算を執行しない可能性を示唆するなど異例の展開をたどった。当初、市教委内には「受験生への影響が大きい」として慎重意見が多かったが、最終的に停止に傾いた。

記者会見で教育委員側は「(議論は)市長の指摘から始まった。我々(委員)からは出なかったのは厳然たる事実」と影響を認めたが、政治的圧力で決定が左右されたとの見方は否定し「自分の信じるところで意思決定した」と繰り返した。

下村博文文部科学相は21日、大阪市教育委員会の決定について「市教委の判断を尊重したい。受験生に十分な配慮をお願いしたい」と述べた。是正要求などは「考えていない」と語った。

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