俳優の長門裕之さん死去 77歳
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数多くの映画やテレビドラマに出演し、2009年に亡くなった女優の南田洋子さんとのおしどり夫婦で知られた俳優の長門裕之(ながと・ひろゆき、本名=加藤晃夫=かとう・あきお)氏が21日午後5時20分ごろ、死去した。77歳だった。連絡先は人間プロダクション。告別式は24日午前9時30分から東京都港区元麻布1の6の21の善福寺麻布山会館。喪主は弟で俳優の津川雅彦氏。
祖父は「日本映画の父」といわれた牧野省三、父は日活のスター、沢村国太郎。叔母と叔父に女優・沢村貞子、俳優・加東大介、映画監督のマキノ雅弘という芸能一家に生まれた。
子役として活躍し戦後は日活に入社。映画「太陽の季節」に主演した。その後フリーとなりテレビドラマにも進出。代表作は炭鉱で働く父を失った兄弟の長男を演じた今村昌平監督の「にあんちゃん」など。
南田さんと共にテレビ音楽番組「ミュージックフェア」の司会を長年務め、夫婦で交通遺児奨学金のチャリティー活動も続けた。晩年に認知症になった南田さんへの献身的な介護も話題になった。