診察室で医師刺殺の疑い 北海道・三笠、患者を逮捕
21日午前11時5分ごろ、北海道三笠市宮本町の市立三笠総合病院の診察室で、患者の男(55)が精神科医、宮下均さん(53)の胸を包丁で刺し、男性看護師に取り押さえられた。宮下さんは間もなく死亡した。道警三笠署は殺人未遂の疑いで男を現行犯逮捕、容疑を殺人に切り替えて調べる。
三笠署によると、宮下さんには複数の刺し傷や切り傷があるという。同署は男の責任能力の有無についても調べている。
宮下さんは男を診察中だった。午前11時ごろ、男が宮下さんを切りつけようとするところを女性看護師が目撃し、助けを呼んだ。病院から「外来の患者が刃物を持って暴れている」との通報があり、三笠署員が駆け付けた時には宮下さんは刺されており、男は取り押さえられた後だった。
病院の事務担当者は「人が走る音や大きな声が聞こえたので、精神神経科の方に行くと、患者や職員がパニック状態になっていた」と話した。〔共同〕