「振り込め詐欺」に代わる呼び名を 警視庁が公募
犯行実態に合わず
警視庁は21日、高齢者から現金をだまし取る「振り込め詐欺」の名称が犯行の実態を的確に表現していないとして、新たな名称を公募すると発表した。
同庁によると、被害者の息子をかたった詐欺のうち、銀行などで金を振り込ませる手口は年々減少。昨年は犯人が被害者宅などに出向いて現金を直接受け取るケースが7割を占めており、「今や『振り込ませない』詐欺が主流になりつつある」(同庁幹部)という。
新名称の条件は、被害者を慌てさせる手口が直感的に伝わり、高齢者にも分かりやすいこと。同庁は例として「息子ピンチ詐欺」や「母さん助けて詐欺」などを挙げている。
応募は4月10日まで受け付け、優秀作品3点には記念品が贈られる。はがきの宛先など応募方法の詳細は同庁ホームページに掲載されている。