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「クマ、壁乗り越えた」 消防署員が目撃、雪山上部に爪痕

女性2人が死亡した秋田県鹿角市の秋田八幡平クマ牧場の事故で、ヒグマの足跡が残っていた雪山の高さが、運動場を囲むコンクリート製の壁(高さ4.5メートル)の上部から約1メートル下にまで達していたことが21日、秋田県警の現場検証で分かった。

雪山の上近くの壁には、クマが爪でひっかいたような複数の傷も見つかった。事故当時、現場に駆けつけた消防署員が「壁を乗り越えるクマ数頭を目撃した」と話していることも判明。逃げたクマ6頭は体長150センチ前後あり、県警はクマが雪山を踏み台に逃げ出したとみて、詳しい状況を調べている。

県警はこの日、女性2人の遺体を司法解剖した結果、1人は従業員の舘花タケさん(75)と確認。死因は頸椎(けいつい)損傷だった。もう1人の死因は外傷性ショックだった。舘花タチさん(69)とみて身元の特定を急ぐ。2人は即死状態だった。

県警は21日朝から業務上過失致死容疑で現場検証。牧場の管理運営に問題がなかったのかどうか、経営者の大館市、長崎貞之進さん(68)らから事情を聴いている。

牧場を所管する県の幹部は雪山について「牧場のある地域は豪雪地帯。壁に囲まれて日当たりが悪く、雪が解けなかった可能性がある」との見方を示した。

取材に応じた男性従業員(69)によると、冬場は週に3回ほど、3人でクマや施設の管理していた。男性が病院などで餌となる余った食材を集め、女性2人がクマに餌を与えたり、おりの清掃をしたりしていた。

事故当日、3人は午前8時ごろに牧場に着き、事務所でテレビを見たりして30分ほど過ごした後、女性2人が餌を与え、男性は牧場内の通路を除雪していた。午前9時半ごろ、「クマが逃げた」とタケさんが叫び逃走。男性から連絡を受けた長崎さんが午前10時すぎに119番した。

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