オスプレイ「飛行強行おかしい」 住民ら抗議

2012/9/21付
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安全への懸念を残したまま、巨大なプロペラを回した最新鋭機が米軍岩国基地(山口県岩国市)を飛び立った。新型輸送機MV22オスプレイが試験飛行を始めた21日午前、基地周辺などでは、反対住民らが「飛行の強行はおかしい」と抗議の声を上げた。

「オスプレイ 飛行訓練配備反対」。基地近くの岸壁では朝から、横断幕やプラカードなどを掲げた反対住民らが試験飛行を監視した。無職の有山啓子さん(61)は「まさか本当に飛ぶとは。岩国や沖縄の10万人以上の反対の声を無視している」と憤った。

オスプレイが離陸すると、主翼の両端にあるプロペラが空気を切り裂く重い音が基地周辺に響き渡った。近くに住む自営業の男性(69)は離陸の瞬間「上がった、上がった。大きいな」とつぶやいた。「戦闘機や普通のヘリとは音の質が違う。国は安全と言うが、全く信じられない。岩国は市街地を通らないけど、町の上を飛ぶ沖縄の人のことを思うと心苦しい」と話した。

沖合の海上で試験飛行が行われる同県下関市でも、市民らから「船舶が多い関門海峡を飛ぶな」と反対の声が上がった。

無職の鍬野保雄さん(64)は「日本を守るための訓練なら、反対の声の中で強行するのはおかしい。政府は米国の言いなりだ」と憤った。

米軍は試験飛行で機体の機能などをチェック。その後、早ければ今月28日から機体を順次、普天間基地に移動させ、10月から本格運用を開始する方針だ。

米軍は普天間での運用開始後、キャンプ富士(静岡県御殿場市)と岩国基地に毎月数機を派遣し、本州、四国、九州各地で低空飛行訓練を計画している。〔共同〕

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